「格安SIMに切り替えたいけれど、Web手続きが難しそうで不安」「できれば店舗で相談しながら契約したい」——そう考えている方にとって、全国200店舗以上のイオン店舗でサポートを受けられるイオンモバイルは有力な選択肢のひとつです。
この記事では、イオンモバイルの料金プラン・通信速度・サポート体制・口コミをもとに、メリットとデメリットを中立的な視点で検証します。「自分に向いているかどうか」を判断できるよう、他社との比較も交えながら整理しています(2026年5月時点の情報をもとに記載しています)。
イオンモバイルの基本情報と特徴
イオンモバイルは、イオンリテール株式会社が提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)サービスです。NTTドコモ回線またはau回線を選んで契約できるのが特徴で、2016年のサービス開始以来、シニア層や格安SIM初心者からの支持を集めています。
イオンモバイルの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | イオンリテール株式会社 |
| 使用回線 | NTTドコモ回線・au回線(選択式) |
| eSIM | ドコモ回線・au回線で提供 |
| 対応プラン | 音声プラン/シェアプラン/データプラン/やさしいプラン |
| データ容量 | 0.5GB〜200GB |
| 店舗数 | 全国200店舗以上のイオン店舗 |
| 契約縛り | なし(解約金なし) |
| SIMカード発行手数料 | 220円(税込) |
| 契約事務手数料 | 3,300円(税込) |
イオンモバイルの最大の特徴は、実店舗でのサポートを受けながら格安SIMを利用できる点です。一般的な格安SIMはオンライン完結型が多いなかで、契約前の相談から契約後の初期設定(APN設定)まで店舗スタッフが無償で対応しています。
イオンモバイルの料金プラン一覧
この章では、イオンモバイルの料金体系を整理します。プランは容量帯によって名称が変わりますが、基本的な構造はシンプルです。
イオンモバイル公式サイトによると、料金プランは「さいてきプラン(1〜10GB)」「さいてきプランMORIMORI(20〜200GB)」「やさしいプラン(60歳以上限定、1〜10GB)」に分かれています。
音声プラン(1人で使う場合)
| データ容量 | さいてきプラン(通常) | やさしいプラン(60歳以上) |
|---|---|---|
| 0.5GB | 803円/月 | ─ |
| 1GB | 858円/月 | 638円/月 |
| 2GB | 968円/月 | 748円/月 |
| 3GB | 1,078円/月 | 858円/月 |
| 4GB | 1,188円/月 | 968円/月 |
| 5GB | 1,298円/月 | 1,078円/月 |
| 6GB | 1,408円/月 | 1,188円/月 |
| 7GB | 1,518円/月 | 1,298円/月 |
| 8GB | 1,628円/月 | 1,408円/月 |
| 9GB | 1,738円/月 | 1,518円/月 |
| 10GB | 1,848円/月 | 1,628円/月 |
※料金はすべて税込。通話料は別途(30秒11円)。やさしいプランは下り最大1Mbps制限あり。
さいてきプランMORIMORI(大容量)
| データ容量 | 月額料金(税込) |
|---|---|
| 20GB | 2,398円 |
| 30GB | 2,948円 |
| 40GB | 3,498円 |
| 50GB | 4,048円 |
| 100GB | 6,798円 |
| 150GB | 9,548円 |
| 200GB | 12,298円 |
※100〜200GBは50GB単位。
かけ放題オプション
| オプション名 | 月額料金(税込) |
|---|---|
| イオンでんわ5分かけ放題 | 550円 |
| イオンでんわ10分かけ放題 | 935円 |
| イオンでんわフル(完全かけ放題) | 1,650円 |
1GBあたりの料金は「さいてきプラン」の場合110円ずつ増加し、やさしいプランとの差額は1〜10GBでそれぞれ月220円(1GBのみ差額220円)です。余ったデータは翌月に自動繰り越しされます。
イオンモバイルの5つのメリット
イオンモバイルが支持される主な理由を5点に整理します。
① 全国200店舗以上で対面サポートが受けられる
格安SIMの中でも、これだけの実店舗網を持つサービスは珍しい部類です。イオンモバイル公式サイトによると、全国200店舗以上のイオン店舗で契約前の料金相談、契約後の初期設定(APN設定)、操作方法の案内を無償で受けられます。
「オンライン手続きは不安」「スマホ設定が自分でできるか心配」という方にとって、買い物ついでに相談できる環境は大きな安心材料といえます。アプリのインストールやデータ移行など一部サービスは有償ですが、基本的な相談・設定は無料で対応しています。
② 1GB単位の細かいプラン選択で無駄がない
1GBから10GBまで1GB刻みで選べるため、「5GBでは多すぎるが、3GBでは足りない」という場合に4GBを選ぶといった柔軟な対応ができます。また、翌月末最終日前日までプラン変更を受け付けており、使い方の変化にあわせてこまめに調整できます。
大容量が必要になった場合はさいてきプランMORIMORIに切り替えることで、20〜200GBの範囲をカバーします。
③ ドコモ・au回線を選べてeSIMにも対応
ドコモ回線・au回線の両方を用意しており、現在お使いの端末に合わせた回線を選びやすい構成です。2026年5月時点では、eSIMもドコモ回線・au回線の両方で提供しています。
eSIMを使えば、SIMカードの郵送を待たずに開通手続きができ、乗り換えまでの時間を短縮できます。eSIMについて詳しくは「eSIMとは?初心者向けにわかりやすく解説」もご参照ください。
④ 解約金・最低利用期間なし
いわゆる「2年縛り」に相当する制度がなく、利用状況が変わったときでも違約金なしで解約・プラン変更できます(端末の分割払い残債がある場合は引き続き請求されます)。「まず試してから判断したい」という方には比較的入りやすい条件です。
⑤ 60歳以上向けの「やさしいプラン」がある
60歳以上限定の割引プランで、通常プランより月220円安く使えます(1GBで638円)。通信速度は下り最大1Mbpsに制限されますが、LINEやメール、地図アプリ程度の用途であれば利用できる傾向があります。
また、本州・四国のイオンモバイルショップでは「スマホレッスン」(マンツーマン型、有料)も提供しており、スマホ操作に不安のあるシニア層のサポートを強化しています。
イオンモバイルの4つのデメリット
公平な判断のために、デメリットも具体的に記載します。
① 昼間の通信速度が低下しやすい
MVNOの構造上、ネットワーク帯域を大手キャリアと共有しているため、昼12時台や夕方の混雑時間帯には通信速度が低下しやすい傾向があります。これはイオンモバイルに限らずMVNO全般に共通する特性ですが、動画のリアルタイム視聴やビデオ通話をよく利用する方には注意が必要です。
SNSの閲覧、LINEのやりとり、地図アプリなど日常的な用途では、多くのユーザーが「問題なく使えている」と報告しています。
② オンライン申し込みに送料が発生する
Web申し込みの場合、SIMカードの送料として税込570円が別途かかります(端末とのセット購入は送料無料)。店舗申し込みでは発生しません。
③ 通話のかけ放題オプションの料金が他社と比べてやや高め
5分かけ放題が月550円、10分かけ放題が935円の設定です。たとえばahamoは5分通話無料が基本料金に含まれており、よく電話をかける方は他社プランとの比較が必要です。ahamoのレビューはこちらで詳しく解説しています。
④ やさしいプランは速度制限がある
下り最大1Mbpsに制限されるため、高画質での動画視聴やビデオ通話は利用しにくい傾向があります。かつては500kbps制限でしたが、イオンモバイル公式情報によると2025年9月下旬より1Mbpsに改善されています。動画を頻繁に視聴したい場合は通常のさいてきプランを選ぶ方が向いているでしょう。
通信速度・品質の実態
この章では、MVNOとしてのイオンモバイルの通信品質について整理します。
イオンモバイルはNTTドコモ・auのネットワークを利用しているため、エリアカバレッジ自体は広く、地方部でも一定の通信が可能です。ただし、MVNOは大手キャリアの回線を借りてサービスを提供する構造上、時間帯によって通信速度にばらつきが出る傾向があります。
通信速度の傾向まとめ
| 時間帯 | 速度の傾向 |
|---|---|
| 朝(7〜9時) | 比較的安定 |
| 昼(11〜13時) | 混雑により低下しやすい |
| 夕方(17〜19時) | やや低下することがある |
| 夜(21時以降) | 混雑状況次第で変動 |
LINEメッセージやSNSの閲覧、Webサイトの閲覧、地図アプリ、音楽ストリーミングなど軽めの用途は、混雑時間帯でもある程度動作する傾向があります。一方、高画質動画のリアルタイム視聴や、ビデオ会議を日常的に使う場合には、混雑時の速度低下の影響を受けやすい可能性があります。
口コミ・評判:良い声と気になる声を同数紹介
実際のユーザーの口コミをもとに、良い評判と気になる評判をそれぞれ3件ずつ紹介します。
良い口コミ
「イオン店内にあり、わからないときにすぐ対応してくれる。買い物ついでに聞けるのが便利。毎月の料金も安くなって、もっと早く乗り換えればよかったと思っています」
「料金プランがシンプルで分かりやすいです。接続が若干遅いと感じることはありますが、料金を考えると許容範囲だと思っています」
「サポートへのメール問い合わせでは返信が早く、説明も適切でした。MNP転出の手続きがWebで完結できる点もよかったです」
気になる口コミ
「昼間の通信速度が遅く感じることがあります。仕事中の使用が多い方には少し不便かもしれません」
「Web申し込みだと送料がかかるのが残念。近くにイオンがない人には不便かもしれないと思いました」
「やさしいプランで契約したところ、動画がほとんど見られませんでした。もともと速度制限があると知っていればよかったです(以前の500kbps時代の口コミ)」
口コミは概ね「対面サポートの安心感」「料金の安さ」を評価する声と、「混雑時の速度低下」「オンライン申し込みの送料」を気にする声に分かれる傾向があります。
他社との料金比較
イオンモバイルと競合するMVNO・サブブランドの代表的なプランを比較します。
| サービス名 | 3GB相当の月額料金(税込) | 店舗サポート | 回線 |
|---|---|---|---|
| イオンモバイル(さいてきプラン) | 1,078円 | ◎(全国200店舗以上) | ドコモ・au |
| IIJmio(音声SIM) | 748円(2GB)/ 858円(3GB) | △(一部店舗) | ドコモ・au |
| mineo(マイピタ) | 1,298円(3GB) | △(一部店舗) | ドコモ・au・ソフトバンク |
| 日本通信SIM(合理的290プラン) | 290円(1GB)+追加 | ✕(オンラインのみ) | ドコモ |
| 楽天モバイル | 1,078円(3GB未満) | △(楽天モバイルショップ) | 楽天回線 |
| ahamo | 2,970円(20GB) | ✕(オンラインのみ) | ドコモ |
| LINEMO | 990円(3GB) | ✕(オンラインのみ) | ソフトバンク |
| povo | 基本0円+トッピング課金 | ✕(オンラインのみ) | au |
※2026年5月時点の公開情報をもとに作成。料金は代表的なプランを記載。
料金だけで比較すると、IIJmioや日本通信SIMの方が安く抑えられる場合があります。一方で「対面でのサポートを重視する」「イオンを普段よく利用する」という条件が合えば、イオンモバイルの相対的なメリットが大きくなります。
格安SIM全体の比較は「格安SIMおすすめ比較」「月額1,000円以下の格安SIM比較」もあわせてご参照ください。
イオンモバイルはこんな人に向いている
これまでの情報を踏まえ、イオンモバイルに向いているケースと、他社の検討を推奨するケースをまとめます。
向いているケース
- 近くにイオン店舗があり、対面でサポートを受けながら設定したい方
- スマホ操作に不安があるシニア層・格安SIM初心者
- 1GBから10GBの範囲で、細かくデータ量を選びたい方
- 家族でシェアプランを組みたい方
- 60歳以上で月額をなるべく抑えたい方(やさしいプラン)
- 解約のリスクを感じず試したい方(契約縛りなし)
他社の検討も視野に入れるべきケース
- 昼間に動画やビデオ会議をよく使う方(速度低下の影響を受けやすい)
- 通話が多く、かけ放題コストを抑えたい方(ahamoなど他社と比較推奨)
- 月額料金を徹底的に安くしたい方(IIJmioや日本通信SIMも選択肢)
- オンラインで完結させたい方(送料が発生する)
他社サービスの詳細は、UQモバイルとワイモバイルの比較記事もご覧ください。
よくある質問
Q1. イオンモバイルはeSIMに対応していますか?
A. 2026年5月時点では、ドコモ回線・au回線の両方でeSIMの提供があります。eSIM対応端末であれば、SIMカード発行を待たずに開通手続きができます。eSIMの仕組みについては「eSIMとは?初心者向けにわかりやすく解説」をご参照ください。
Q2. やさしいプランは60歳未満でも使えますか?
A. イオンモバイル公式サイトによると、やさしいプランは60歳以上の方限定のプランです。60歳未満の方は通常の「さいてきプラン」をご利用いただくことになります。
Q3. 昼間の速度はどのくらい低下しますか?
A. MVNOの構造上、昼12時台は帯域が混雑しやすく、体感速度が低下する傾向があります。具体的な速度は時間帯・場所・回線選択によって異なるため、一律には言えませんが、LINEやWebブラウジング程度であれば多くの場合継続して使える傾向があります。動画のリアルタイム視聴を日常的に使う場合は、混雑時間帯の影響を受けやすい可能性があります。
Q4. 乗り換え(MNP)の手続きは店舗でできますか?
A. 本州・四国のイオンモバイルショップでは、MNP手続きのサポートを受けられます(手続き自体はご本人が行います)。MNP転出の手順については「MNP転出ガイド」をご参照ください。
Q5. ドコモ回線とau回線はどちらを選べばいいですか?
A. 現在お使いの端末がSIMロック解除済みであれば、どちらも利用できる場合があります。ドコモ端末のままであれば設定の手間が少ないドコモ回線が向いている傾向があります。お住まいのエリアで電波状況が異なる場合もあるため、公式の回線エリアマップで確認することをおすすめします。
Q6. 契約事務手数料はかかりますか?
A. 2026年5月時点では、通常3,300円(税込)の契約事務手数料がかかります。ただしキャンペーン期間中は割引が適用される場合があります。最新の状況はイオンモバイル公式サイトをご確認ください。
Q7. イオンモバイルに乗り換えると、今のメールアドレスは使えなくなりますか?
A. GmailやYahoo!メールはそのまま利用できます。ドコモ・au・ソフトバンクなどのキャリアメール(@docomo.ne.jp等)は、各キャリアの「メール持ち運び」サービス(有料)を利用することで引き続き使える場合があります。
まとめ
イオンモバイルは、全国200店舗以上のイオン店舗でサポートを受けられる点が、他の格安SIMとの最大の差別化ポイントです。「Webだけの手続きは不安」「スマホ設定を一人でするのが心配」という方にとっては、対面で相談できる環境は大きな安心材料といえます。
一方で、昼間の混雑時間帯に速度低下が起きやすい点、オンライン申し込み時に送料が発生する点は、他社と比べてやや不利な条件です。
利用状況による向き・不向きの目安
| 重視するポイント | イオンモバイルの評価 |
|---|---|
| 店舗での対面サポート | ◎ |
| 料金の安さ(低容量帯) | △〜○ |
| 通信速度(混雑時) | △(MVNO標準) |
| 大容量プランの選択肢 | ○(〜200GB) |
| 60歳以上の割引 | ◎(やさしいプラン) |
| eSIM対応 | ○ |
スマホ代の見直しを検討している方が、まずどの格安SIMが自分に合っているかを把握したい場合は「格安SIMおすすめ比較」をあわせてご確認いただくと、選択肢を絞り込みやすくなります。


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